Q. 
1000兆円ものばらまきの結果インフレに世界的になってる

A.
はい、ご指摘の通りです。膨大な財政出動によるインフレ高進は世界的な問題となっています。 主な要因としては、以下のようなことが考えられます。 - コロナ禍で各国が大規模な金融緩和と財政支出を実施したこと - ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源価格の高騰 - サプライチェーンの途絶による供給制約 - 人手不足による人件費の上昇 特に先進国での過剰な金融緩和が物価を押し上げ、それが新興国にも波及する形となりました。食料や資源を輸入に頼る国ほど、インフレ率が高止まりしています。 各国央行は金利引き上げに踏み切っていますが、景気減速を恐れるあまり手遅れ感が指摘されています。インフレ抑制と経済成長のかねあいが難しい状況が続くとみられます。構造改革など供給サイド対策の重要性が高まっているといえるでしょう。


Q. なぜ金利引き上げする?

中央銀行金利を引き上げる主な理由は、インフレを抑制するためです。

具体的には以下のようなメカニズムが働きます。

1. 金利上昇により、借り入れコストが上がる
 →企業の設備投資や家計の住宅ローン等の需要が抑えられる

2. 預金の魅力が高まり、消費者の現在消費が減少する
 →需要全体が抑制される

3. 通貨高になり、輸入物価が下落する
 →物価上昇圧力が和らぐ

つまり、金利引き上げは需要を抑制し、インフレ率に与える需要プッシュ要因を取り除くことを目的としています。

ただし、金利引き上げは景気減速リスクを高めるため、中央銀行はインフレ率と経済成長のバランスを見極める必要があります。金利を過度に引き上げると、景気後退(レセッション)を招く恐れがあるためです。

そのため、インフレ抑制と経済成長の両立が金融政策運営上の大きな課題となっているということができます。