初麻布台ヒルズと合理性の彼方にある不要不急

初麻布台ヒルズ行ってきた。東京タワーの景観が、、、とか、目の前が渋滞したりあまりポジティブに捉えてなかったけど、行ってみて無料で入れる美術館みたいな感覚。僕の中ではそう思った。スタバとかサラダ屋とかオシャレな大衆が消費できるのもあったし、服とかは金持ち層向けかなと。至る所に美術があった。特に気になったのは花のアートと、中庭の白いモニュメント。まず花は僕は花好きなんすけど、エレベーター降りた所の裏側の人目があまり無いような所にあった。もちろん裏側にひっそりあって誰もそこを見てない。エレベーター降りて突き当たりが次の場所への動線だから。僕はそれみて近くでみたら本物の花を使ってた。偽物の花ではない。大体花が飾られてる場所は大体チェックするけど造花が大抵。都心の合理性を追求したマンションは管理コストを考慮したら生の花はめんどくさいから造花で差し支えないと造花を採用してるんかなと。どうやって作った?とかどう維持するの?とか様々な疑問が残りつつ、でもめちゃくちゃ綺麗でその表現も今まで見た事ないような唯一無二のものでテンションがあがった。大体まだ建設中で順次オープンしていくんだろうけど、六本木一丁目から神谷町駅まで大きな地下通路みたいなのを通って行けるようになっていて、途中、注文が入ってしまったので、折り返して中庭に行った。中庭は日本庭園というまででもないんだけど、人工的な自然な庭という感じてま茶室ぽそうか準備中の建物が何個かある。その庭の中心に白いモニュメントがあった。ここでもうわけわからなくなった。

まだ建設中の中庭で夜で薄暗くメインストリートとは言えないが程々に人はたくさん入ってきてる、今後多くの人が入るような中庭の中心に不思議なモニュメントがあり、誰一人として立ち止まったり写真を撮ったりする人は僕が行った時観なかった。

2年くらい前の六本木アートフェスや東京ミッドタウンの性被害のアートを入口の目の前に大胆に設置するとか港区の真髄ってどんな人でも取りこんでしまう胆力と懐の深さ、またそこから生まれるあらゆるアクションを全て受け入れるような、一般的には港区女子とか回らない寿司とか色々あるけど、僕はそう解釈した。

他の地域だったら到底容認されないようなアクションを容認する所か大胆に中心にそえてしまうような世界。

サイドバックでくすぶっていた選手がトップ下で躍動するような感じ。

やはりよく言われてるアートって凡人には全くパルプンテな世界なんだなと。一般的に泊がついたり後ろ盾があってあれはいいものだとかパッケージングされて初めてそれを美しいと思ったりするようなパッケージングの感覚というか。

パッケージングされたあらゆるものに対して、麻布台ヒルズの中には至る所に唯一無二の斬新なものがあった。しかしながらそれらは不要不急だ。絶対必要か必要でないかと言ったら要らない。合理的な都心の世界で合理性を追求したら、さっきの花は造花で作ればいいし、エレベーターの裏側の死角のようなスペースにあったが、別に合理的に考えたら飾る必要はない。なぜならばお金がかかるから。

あらゆる作品はアーティストに決して安くない制作費と制作代を払って作って貰って設置費用もかなりかかってる。合理的にコスパを考えたら全部設置しない方がお金がかからなくていいはず。だけどわざわざお金をかけてそれらを設置してる。

僕は今後合理性を追求して何周かした先に、未来は、合理的な彼らが不要不急なあらゆる範囲に惜しみなく大金を投じるような素晴らしい未来になると麻布台ヒルズにいって未来をそう信じました。